#003 『Disney Sea '06』 一年前のちょうど今頃、初めてディズニー・シーに行ったのだが、その時たまたま開園5周年のアニーバーサリー・デイだった。それで、左の写真。当日は入り口で記念品をもらったりしてちょっとラッキーな気分だった。 もう10数年も前の話になるが、僕の予備校時代のことである。隣の席になった友達で、家がディズニー・ランドの近所だったのでバイトをしていた、というやつがいた。その彼が少しだけ話してくれたのだが、園内で働く人間はたとえバイトであろうとも一歩外に出たら仕事の話は厳禁なのだという。つまりゲストの夢を壊さないために、その夢を侵食するような現実的な裏話は外へは持ち出さないということなのだ。 サービス業のノウハウが津々浦々にまで浸透した現在ならば「あたりまえじゃん。」と言われそうだが、それを初めて聞いた時、その徹底されたプロ意識にいたく感激したのを覚えている。 巨大な夢の楽園は、いまだにその輝きに翳りなく東京湾の湾岸に浮かび続けている。当たり前と思われるようなことの繰り返しが一番難しく、一番重要なのかもしれないと、ディズニーの話題を聞くたびに僕は思うのである。 (07年9月 6日 記) |
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